2018 大学生予備キュレーター企画展 「ソウルが水に飛び込む日」
「大学生予備キュレーター」プログラムと連携した博物館との協業展示プロジェクト
この度ソウル歴史博物館では、「ソウルの夏の過ごし方-ソウルが水に飛び込んだ日」というタイトルで大学生達との共同ロビー展示会を開催します。本展示会は、7月2日から12日まで行われた「大学生予備キュレーター」プログラムの展示企画実習企画案をもとに、博物館の支援を受けて行われます。夏の「水遊び」というテーマで最終選抜された4組の企画案は、夏の避暑地として、ソウルにあるプールや銭湯にスポットライトを当てたものでした。近代から現在に至るまでの、水に「飛び込む」ソウル市民たちの姿を斬新な視線で構成し、見ているだけでも涼しくなるような展示会となっています。また、暑い夏に誰でも一度は経験した「水遊び」について多面的に観察できるよい機会となるはずです。連日の猛暑の中、博物館で展示会を観覧しながら涼しい夏をご満喫ください。
-展示内容-
水遊び、モダンを抱く_ 水とともに洗い流された前近代性
水泳と入浴を兼ねていた近代以前の水遊びは、開港後の近代化によって国民の身体を鍛えて健康を維持する水泳と身体の清潔を保つことを目的とした入浴とに分かれました。かつて韓国を植民地支配していた日本帝国は、文明化の一環として衛生を目的とした銭湯を建設し、体育の一環として水泳を強調してプールを建設しました。このようにして、「水遊び」という一つの概念から出発した入浴と水泳は、近代化を経ながらそれぞれ違った方向に徐々に発展していきました。
水遊びの生活化_ 日常の余暇生活となる
近代化に伴い、互いに違う形で発達した水泳と入浴は、日本の植民地支配から解放された後、大きく変化・発展しました。日本の植民地支配時代に体育であり教養として認識されていた水泳は、国家の観光開発に対する努力も加わって急速に大衆化されました。1960年代のバカンスブームと1980年代の銭湯許可基準の緩和によって水泳と入浴は全国民の余暇生活となり、最近ではプールと銭湯(サウナ)の複合化および大型化によって老若男女の誰もが気軽に楽しめる余暇空間となっています。
2018 ソウルの水遊びの風景
現代のような冷房器具がなかった時代、暑さをしのぐにおいて水遊びは最高かつ唯一の方法でした。さらにソウルは、山から流れてくる川の水が集まってできたハンガン(漢江)がくねくねとソウルの中央を横断しています。本展示会ではチョンゲチョン(清渓川)、サムチョンドン(三清洞)、ウイドン(牛耳洞)などの地域を背景に、過去と現在の水遊びの風景が鑑賞できます。また、昔から人々に親しまれてきた水遊びの場、すなわち銭湯(サウナ)とハンガン(漢江)が新しく変身した姿も見られます。